踊り続けるいのち

ピナバウシュの「踊り続けるいのち」
今春どうしても観たかった映画。
東京に行った時に、時間の都合で劇場で観られずがっかりしていたのですが、ようやくレンタルが出たので借りてきました。
もう1本の「夢の教室」は借りられていて借りれず。こちらの方が、今の気持ち寄りかなと思っているのですが、まずは踊り続けるいのちを観てピナを感じようと思い。
タイミングよく今日はフリーだったので、子供達それぞれ登校登園させてからじっくり観ようと思ったら、
1FのDVDが調子が悪く(後で旦那さんに聞いたら、ひかりTV付け替えた時に外しちゃったままだったそうで(^_^;))
2FのDVDも何故か反応せず(普段TVを見ない私。いつも旦那さんと子供達がch争いしてるけれど、私自身ch数さえよくわかりません(^_^;))
でも、フリーディは今日だけだし、やはり観ておかなければ!って事で
結局PCから再生して観ました。
さて、本編から観ようかと思っていたら自動再生。
番宣が始まってしまった…ヤバイ、魅力的な映画が次から次へと(^_^;)この作品を生み出した映画会社GAGA。ヒューマン系の映画が主流なのかな。
結局見入ってしまった(^_^;)
そんな経過の後、本編へ。
…内容を言葉で表すのは難しいです。
感想は、なんていうか…懐かしい感じ。
久々にヨーロッパのコンテの世界に。
画面の中の切れ切れではあるけれど作品の世界にグッと入り混む感じ。
私にとっては不思議の国のアリスの様な、次から次へと場面を変えて、深層心理にまで新しい発見をさせてくれる。
ダンサー達が、ピナの想いや言葉を身体で語る姿を見て、私は映像の外側に居るのに、自分の心の中を見ているみたいな不思議な感覚。
繊細な表現は、やはりなんとなくだけれど、日本人の感覚にも似ている気がした。親日なのはそんな感じがあるからなのかな、改めて思った。
この作品は、ピナを師事してきたダンサーが、ピナへの愛を込めて作った作品だけれど、ダンサー一人一人が語る、ピナとのエピソードや残した言葉が深く心に響いて、そのエピソードを通して、ピナが偉大で可憐で純粋で絶対的な信頼と強い存在だったのではと感じた。
実際、ピナの生前の映像からも、優しく純粋でお茶目な人に見え、でも短い言葉のひとつひとつが何時間も語り合った後の一言に匹敵する位、重要で重く、その存在自体が絶対的に感じてしまう怖さがあるというか…
探究心?貪欲?とにかく一生を信念を持って探求し続ける強さを感じました。
監督が与えるニュアンスをダンサー達が身体でしゃべっていく。
未熟だった私は、当時はきっと出来ていなかっただろうけれど、
この作品を観て、またそんなような作品と携わってみたくなりました。
最近はめっきり、自分の身体とじっくり対話する機会もなかなか無いので、やるとしたらそこからスタートなんだろな。
当時の自分とは、歳も重ねて衰えているから、もし今だったらどんな会話が出来るだろう…考え出したらちょっと楽しい。
いつかまた贅沢な時間を持てます様に…
ダンサーとして観たら、ずしんと心の底に響きそうな映画だけれど、客観的に感じたままの作品とすれば、秋口に似合った、淡い切なさと温かさのこもった作品でした。
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